【アーカイブ】塾長メッセージ

メッセージ(2019年3月10日)

「心身一如」 「心技体」

生身の人間とは、「精神」「心」「肉体」の三つがお互いに相生、相克関係でバランスよくあって、健康である、と言えます。
心体義塾では、息遣いを整える事を目的としてゼロ式姿勢調律法 (ZAT) を学びます。

「姿勢と呼吸」

言葉としては誰もが知っているものであり、そして、生活の中では何気なく通り過ぎてしまうものではないでしょうか。
ZAT は、インターナルワーク (「精神」「心」) とエクスターナルワーク (「肉体」) の大きく二つの柱から成っています。
これは、生き物という命を宿すものは、「質量の無いエネルギー」と「質量のある物質」から成り立つという考え方にあるからです。しかし、物質文明全盛期の現代社会は、人間という生身の動物ですら機械論で要素還元主義的に「精神」「心」「肉体」と人間を分けて、更に肉体も「筋肉」「神経」「骨」「内臓」「血液」というように要素分解して、その要素が集まったもので出来ていると考えることが主流になりつつあります。
機械には精神や心は宿ってはいません。
しかし、それを使う人間には、精神や心という気が宿っています。 日本人のメンタリティには、機械や無機質なものに命を吹きこむという文化があります。

「愛着がわく」

これも、「精神」「心」と言う質量の無いエネルギーがある動物である人間では、この能力が⻑けています。
適切な息遣いを身に着けるとは、身体遣いを身に着ける事と言えるので、動作と呼吸は切り離せません。しかし、人間という動物は、その大脳生理学的な関係で成⻑するに伴い、動作と呼吸のバランスが崩れやすくなるのです。

「息遣いとは人となり」

息遣いとは、その人の履歴書のようなものであるのです。

「息を整える事」

これは、自分の内面、中身 (「精神」「心」) と外面、器 (「肉体」) を調整することであり、免疫力や自己回復力、自己防衛力を身に着ける事でもあるのです。
ストレスは単純に憎むべき敵ではありません。人間という動物は、ストレスフルでもストレスフリーでも、そのどちらか一方に偏っている時に病気や怪我を生み出すことになるのです。
ストレスを敵にするのではなく、いかに味方にするか、その為には、正しい姿勢と呼吸 (息遣い) を身に着けることが必要となるのです。


2019年3月10日
心体義塾 塾⻑ 内田真弘